アルコールチェックも車両管理も。大切なのは「運用」への落とし込み

アルコールチェックも車両管理も。大切なのは「運用」への落とし込み
株式会社東合板商会
株式会社東合板商会
業種
木材業
管理車両台数
15台
事業内容
合板・木材・建材など店舗・住宅資材の販売
地域
東京
従業員数
20名
活用目的
売上増加 / 安全運転強化 / 法令遵守
利用デバイス
シガーソケット型/ドライブレコーダー型

木材問屋の3代目として2020年1月に社長に就任された東司様。就任早々から様々な社内インフラのデジタル化を進め、2021年には自社のトラック管理のために、通信型ドライブレコーダーを活用した車両管理システムを導入しました。白ナンバー車のアルコールチェック義務化が決定すると、即座にクラウド型のアルコール検知器も導入。「大切なことは導入後に現場が運用しきれるか」と語る東司様に、デジタル化を進める際の大切な視点は何かを伺いました。

インタビュイー:
株式会社 東合板商会 
https://azuma-plywood.jp/
代表取締役 東司 陽介様

導入機器と導入時期:
SmartDrive Fleetドライブレコーダータイプ 15台 :2021年7月
ALCクラウド(クラウド型アルコール検知器)15台  :2022年1月

コロナ禍にも関わらず、堅実な成長を続ける東合板商会

はじめに、御社の事業内容について教えてください。

株式会社東合板商会は1960年7月に祖父が創業・設立した会社で、私は三代目として2020年1月から代表を務めています。東京の新木場と埼玉県八潮市の2拠点で木材問屋を営んでおり、ベニヤ板や合板と呼ばれている木材を取り扱っています。

お客様は家具工場や店舗・オフィス什器工場だけでなく、テレビや展示会などのイベントや行事の設営機材としても納品しています。コロナ禍でのイベント減少など、市場全体が厳しい影響を受ける中、弊社では営業エリアの拡大などで新規の受注を増やし、おかげさまで会社としては順調に成長を続けています。

車両管理システム「SmartDrive Fleet」導入のきっかけは何でしょうか?

ここ数年あおり運転のニュースなどを耳にする機会も多く、社員を守るためにも「そろそろドライブレコーダーを付けなければ」と考えていたんです。代表になってすぐの頃から、アナログだった社内のインフラ改革を進めていたのですが、その一環として「いよいよ車両管理を」となったのが2021年の5月頃。ドラレコメーカー数社に問い合わせをしたのですが、その中でユピテルさんのレスポンスがダントツで早かったんですね。商談の中でGPS付きのドライブレコーダーを提案され、購入を決めました。

ドライブレコーダーの中には非通信型のものもありますが、GPS付きの通信型を選択された理由は?

実はドライブレコーダーとは別に、何らかの運行管理システムを検討したいと思っていたのです。というのも、弊社にはお客様から「荷物は何時に来ますか?」という電話が日々ひっきりなしにかかってくるのですが、事務所ではその度にドライバーに確認を取り、折り返しの連絡をしていました。ただ、ドライバーも積み下ろしや、お客様との会話中などで電話に出られないこともある。そういったやり取りだけでかなりの時間がかかっていたので、GPSでドライバーの位置が分かれば、業務効率化でき生産性が上がると考えたのです。

運用定着には、使いやすさが最も重要な要素

SmartDrive Fleetのドライブレコーダーなら一石二鳥だったという訳ですね。

はい。ただ、最終的な決め手は、実はユーザーインターフェース(UI)です。他社と比べても圧倒的に御社が良かった。正直なところ、もしUIが良くなかったらSmartDrive Fleetは導入していなかったと思います。私は新しいシステムやサービスを導入する際に「使いやすいか」を一番重要視しているのですが、理由はただ単純にカッコいいからではなく、社員に毎日使ってもらえるようにするため。毎日使う社員が「使いにくい」と思うものを導入しても、運用にはのらないでしょう?
そういう意味で、UIはとても重要な要素だと考えています。

実際に使用されて、どうでしたか?

やはりリアルタイムに場所が把握できるのは良いですね。本社の半径2〜3キロ圏内に仕入先があるので、お昼にドライバーが本社に帰ってくる際「Aさんは今〇〇にいるから、帰りに仕入先へ引き取りに行ってもらおう」などの効率的な戦略が立てられるようになりました。また、お客様の場所(住所)が登録できる機能も便利ですね。別のシステムで配達が完了しているかは分かるのですが、そのシステムをわざわざ見にいかなくても、現在地とカレンダーを見比べれば、業務の進捗状況が一目瞭然です。

最近、日報のページで「急ブレーキや急ハンドル・急発進」の回数が見られるようになりましたね。これはドライバー本人の振り返りにも役立ってます。弊社のドライバーは運転が荒くないのが自慢なのですが、先月は社員全員の急操作がゼロ。これが数値で可視化されて確認できるのは、社員のモチベーションにもつながりますし、良い機能だと思います。

業務効率化にも労務管理にも役立っている

導入に際して、社員の方の抵抗はありませんでしたか?

私が社長に就任してから、ITに対応できない人材は評価されないと社員に言い続けてきました。今振り返ると、就任前までは結構アナログな会社だったと思います。社風を変える必要はないですが、会社の文化のダメなところは率先して変えなければいけないと思うのです。国内人口が減少する中で、我々のような内需産業は時代に適応していかなければなりません。そういった意味でも、会計システムのクラウド化やキャッシュレス化などを進めてきましたが、大切なのは導入することでなく、日々の業務に「どうやったら落とし込めるか」です。そのために社員が使いやすいようなUIを重視したり、社員全員にiPhoneを配布したり、毎日簡単に作業できるような環境づくりを行っていました。

そんな中でも、やはりGPSで場所が特定されるのは嫌だなと思っていた社員もいました。しかし、サボりの監視が目的ではなく、業務効率向上という導入意図をきちんと説明することで、今ではしっかりと浸透しています。特に倉庫と配送のリーダーは率先して使っていますよ。ドライバーにとって休憩はすごく大事で、特に昼休みをきちんと設けないといけません。「今どこにいるのか」「何時に帰ってきそうか」が分かるため、「今から帰ってくると時間が掛かってしまうから、先に現地で昼休みを取ってください」などの指示ができるようになりました。位置情報が把握できることで、労務管理にも役に立っているのです。

10月のアルコールチェック義務化に先駆け、検知器での運用を開始

道交法改正により、安全運転管理者の業務にアルコールチェックが追加・義務化となりました。アルコール検知器による確認義務は10月からですが、御社がこのタイミングでALCクラウドを導入された理由を教えてください。

2022年の4月と10月に道交法が改正されるというニュースを知り、徐々に情報収集を始めました。実際に動き出したのは1月に入ってからで、御社に相談させていただき、1月末に発注をしています。半導体不足でなかなかモノが作れないという話も聞きますし、10月ギリギリのタイミングでの検討では間に合わないかもしれないという危機感もあったのです。無事に納品がされてホッとしました。

ALCクラウド導入の決め手はどういった点でしたか?

やはり紙で帳簿を改めて付けなくて良いという点が大きいです。ALCクラウドは、アルコールチェッカーをスマートフォンと連動させ、息を吹きかけるだけで、結果がクラウド上に蓄積されます。運用の手間が圧倒的に少ないんです。また、スマートドライブから紹介いただいた製品だったことも大きいですね。SmartDrive Fleetと合わせてどういった使い方ができるかを相談しやすいと思いました。

現在どのように運用をされているのか教えてください。

弊社の場合、社有車で通勤する人もいれば、通勤しない人もいます。社有車で通勤する人は、直行直帰もあるので一人1台アルコールチェッカーを持たせて、家で乗車前と乗車後にアルコールチェックをしてもらっています。社有車で通勤しない社員は、会社に来てアルコールチェックをしてから、トラックでお客様のところへ荷物を届けます。その後会社に帰ってきて、会社でアルコールチェックをして一日の仕事が終わります。

アルコール検知器に関しては、これから検討を始める企業も多いと思います。運用を開始してから気付いた課題点などはありましたか?

運用を始めてからはまだ一週間(取材日は4月7日)しか経っていませんが、当初想定しなかった気づきも出てきました。例えば、普段通勤に社有車を使っていない社員であっても、帰りに会社に寄らずに直帰する場合があります。そうするとアルコールチェッカーが手元にないので、翌朝の乗車前チェックが出来ません。「直帰する可能性がある場合は、事前に予備のアルコールチェッカーを持たせなければいけない」という学びを得た訳ですが、こういった細かいところは、実際の運用を始めてみないと見えてこないでしょう。まだ一週間ですが、社員全員で試行錯誤しながら、イレギュラー対応などのノウハウを蓄積しています。より良い方法を今後も考えていきたいです。

最後に、今後御社が目指していく姿があれば教えてください!

当たり前のことですが、弊社は「法令遵守」をとても大切にしています。ドラレコや車両管理、アルコールチェッカーといったシステムは、もしもの場合に社員を守る証拠になってくれると思っていますし、そのための費用は惜しみません。ホワイト企業であり続ける努力は正直大変ですが、それをやり続けない限り未来はないという想いで、今後もデジタルを有効活用し、会社や市場全体を盛り上げていきたいと思っています。

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導入事例をまとめてご紹介

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SmartDrive Fleet を使って業務効率化や労務管理、
安全運転推進などを実現している成功事例をご紹介します。

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