スマートフォン アプリでもパソコンでも車両の現在位置を確認し、効率的なロードサービスを実現
- 業種
- サービス業
- 管理車両台数
- 17台
- 事業内容
- 自動車販売・車検・修理・ロードサービス・レンタカー・建設機械搬送、携帯電話販売店
- 従業員数
- 77名
- 活用目的
- 売上増加
岐阜県にて自動車販売だけでなく車検や修理、レンタカー、建設機械搬送やロードサービス、携帯電話販売など様々な事業を行っている株式会社マルイケ様はSmartDrive Fleetを活用した車両管理だけでなく、車両の用途に合わせた独自のカスタマイズも行っています。
サービス中もエンジンを切らないレッカー車において走行状況を記録するために構築した仕組みや、アナタコとテレマティクスを併用した活用方法、車両管理システムの導入後に得た効果についても伺いました。
ロードサービスの事業内容
始めに伊藤様の役割や御社について教えていただけますか?
株式会社マルイケは岐阜県の下呂市と高山市に拠点をもっており、車の販売や車検、修理点検、レンタカー、建設機械搬送、携帯電話の販売といった事業をしており、私は自動車の部門に所属しております。
担当業務は、この地域の乗合バスに設置されているワンマン機器と言われる運賃箱や整理券発行機などの修理・メンテナンス、取付がメインですが、お客様の自家用車へのドライブレコーダーやカーナビ等、電装品の取付も行うこともあります。私自身が電子機器に詳しいこともあり、マルイケグループ全体のパソコンの設定、システム導入等も担当しています。
SmartDrive Fleetはどういった業務でご活用頂いているのでしょうか?
弊社の事業の一つであるロードサービス用の車両で活用しています。ロードサービスとは車が故障したときに現地に駆けつけ修理したり、ご自宅や地元の修理工場まで車を運んだりするサービスのことです。JAFが有名ですが、弊社はJAFの代理店でもあります。最近では任意保険にロードサービスが自動で附帯されているケースも多く、飛騨地区で事故や故障があった場合にはJAFや保険会社から弊社に現場へ向かうよう連絡が入ります。その際に使用する車両の管理にSmartDrive Fleetを活用しています。
クラウド車両管理システム SmartDrive Fleetを導入した理由
クラウド車両管理システムを導入しようと思ったきっかけを教えてください。
運転中に事故や故障が起きると、皆さんJAFや保険会社に連絡すると思いますが、実際に現場へ向かうのは弊社のような地元のサービス会社になります。弊社はそうした各社から「この場所で車が側溝にはまって動けないので、引き出してください」というような依頼を受け、現場に向かう隊員を手配します。
弊社にはロードサービス専門で仕事をしている隊員が下呂と高山で合せて5~6名程いるのですが、隊員が全員出払っている場合、電話を受ける窓口の方が、依頼に対して即答できないという課題がありました。今隊員が何をしているのかが分からないので「ちょっと待ってください」と電話を保留にし、その間に別の電話でメンバーに「今何してるの?」と確認します。そこで「こんな案件があるのだけどロードサービスに行けますか?」と確認し、OKだったらその旨を依頼元に回答し、NGだったら他の隊員にまた電話をする...。というやりとりが必要で、非常に手間も時間もかかっていました。
隊員の位置が分かれば、現場に近い順にあたることが出来るのではと考え、様々な位置情報をリアルタイムに確認できる車両管理のシステムの検討を開始しました。
具体的にどのようなものを検討されたのでしょう?
本当に幅広く検討をしていました。スマートフォンの位置情報管理アプリや、IP無線、デジタコなどなど...。ですが、どれも私が求めている内容と比較すると、機能がリッチ過ぎてしまったり、既に利用しているものと提供されるサービスが被ってしまったりしたのです。
例えば弊社は従業員にスマートフォンを会社から支給していますので、IP無線のような通話機能は必要ありません。スマートフォンのアプリは、電池の消耗も早いですし隊員に操作を要求するという現場の手間がかかります。
また、ロードサービス車両というのはその大きさや形状が様々です。中には年に2,3回しか使用しないような特殊車両もあります。そうなると、車に直接取り付けるタイプの車載器では、全台に設置するのはコストが見合わないと思ったのです。
それで色々探した結果、シガーソケットに挿入するだけで簡単に設置が完結でき、隊員自身が持ち歩きできるSmartDrive Fleetへ行きつきました。これなら全台分を購入する必要がないのでコストも抑えられ、必要な機能が揃っているなと。
スマホでもパソコンでも、どこでも位置情報を把握
SmartDrive Fleetを導入されてみてどのような効果がありましたか?
現在は隊員ひとりひとりにデバイスを支給し、当日対応する車に挿して使うという運用をしています。本当に手軽に運用ができ、とても助かっています。
また現在位置だけではなく、今現場に向かっているのか、作業中なのか、帰ってきているのかということもパソコンやスマホアプリの管理画面からある程度判断ができますので、「この人は今帰ってきている途中だから、1時間後に現場に到着するね」と受付事務の方で予測できるようになりました。おかげで複数の隊員と電話リレーを繰り返す必要がなくなり、すぐに手配の可否と到着見込み時間を回答できるようになっています。事務所ではSmartDrive Fleet専用のパソコンを設置し、モニターで誰もが状況を確認できるようにしています。
現場の隊員の方からの反応はいかがでしょうか?
導入前にこういう風に管理するのでよろしくお願いしますとお伝えしましたが、最初は隊員さんからは抵抗がありましたね。ただ現在はすっかり運用も定着しており、隊員さん同士もSmartDrive Fleetのスマホアプリを利用して「あの人が今ここにいるんだ」というのを把握するのに使っているようです。
例えばですが、現場に行ってみたら車が崖から落ちかけていて「自分が乗ってきた車では対応できない」という事が発生した場合、アプリで他の隊員の位置を確認し、事務所にいるようならクレーンつきの車両で現場まできてもらえないか連絡する、ということもあります。
独自にカスタマイズし、より業務に即した車両管理を実現!アナタコ と併用したクラウド車両管理システムの活用も
現在位置の把握以外に、現在活用されている機能はございますか?
実は少し、特殊な活用をしています。
SmartDriveデバイスはシガーソケットから給電していて、エンジンを掛けてから切るまでの走行データが1走行として記録されますよね。レッカー車の場合エンジンを切らずに作業をすることがあるのですが、そうなると出発から帰社までが1つの走行として繋がって記録されてしまいます。これではいつ現場に到着していつ終了したのかが分からない。依頼主には現場への移動にかかった時間や距離、作業時間を報告しないといけないので、この情報をどうにかして取得できないか考えました。
そこで、実は弊社ではPTO(Power Take Off)の切り替えを利用しました。ロードサービスで使う車には、後ろにクレーンや荷台がついているのですが、そういったものを動かすときにPTOスイッチを利用して、走行モードから作業モードに切り替えを行います。このスイッチに関連してデバイスの電源が切れれば良いのではと考えまして、スイッチを押したらSmartDriveデバイスの電源を1分半程遮断するという回路をつくったのです。電源リレーという、ボタンが押された等のアクションが起こると、SmartDriveデバイスを挿しているシガーソケットへの給電を切るという仕組みです。
PTOスイッチは作業を行うときには必ず押しますので、現場の隊員さんが追加で何かするといった負担もありません。これにより、依頼主への報告も、日報から時間や距離といった細かい情報をもってくることが可能になりましたので、業務効率を上げることができました。
すごいですね!普段の作業の中に組み込まれていることで、対応漏れを防ぐ効果もありそうです。
そうですね。なるべく隊員さんの手を煩わせたくない、本来の仕事に集中してほしいと考えていましたので、とても良かったです。また、ロードサービスの業務の委託料は、移動にかかった時間や作業の難易度といった作業料によって金額が決まってきますので、正確なデータが取得できることで依頼元からの信頼にも繋がります。
他にも利用頂いている活用方法がありましたら、教えてください。
トラック系のレッカー車はすべて緑ナンバー(事業用自動車)なので、タコグラフの設置と運行管理が義務となっていますが、そこではアナログタコグラフ(アナタコ)との併用でSmartDrive Fleetを活用しています。実際に運行管理をするうえで、タコグラフのチャート紙を見ただけではやはり分からないんですよね。ですので「タコグラフを設置する」という義務は既存のアナタコで果たしつつ、実際の運行管理についてはSmartDrive Fleetを開いて走行データを見ています。地図表示で走行経路も分かりやすいですし、非常に便利なのかなと思っています。
最後に、SmartDrive Fleetを活用していての感想をお聞かせください。
現場の負担が少なくシンプルなものを探していたので、本当に助かっています。こんなにシンプルで分かりやすいものは他にないですよね。また、スマートドライブの島さんを中心に色々と要望も拾っていただき即座に対応いただけるので、そういった点もとてもありがたいです。今後も引き続きよろしくお願いします。
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導入事例をまとめてご紹介
SmartDrive Fleet を使って業務効率化や労務管理、
安全運転推進などを実現している成功事例をご紹介します。