IT活用でガラス業界に変革をもたらすオンコードさまが車両管理システムで叶えた「安全運転意識の向上」と「スムーズな連携」
- 業種
- 建設関連サービス
- 管理車両台数
- 11台
- 事業内容
- 直営型ガラス施工サービス事業【ガラパゴス!】・ガラス修理の全国ネットワーク【ガラスマート!】FC本部
- 地域
- 愛知
- 従業員数
- 30名
- 活用目的
- 売上増加
- 利用デバイス
- シガーソケット型/ドライブレコーダー型
自宅や商業ビル、オフィスなど、私たちの生活に欠かせないガラスや鏡のメンテナンスや交換のサービスを行っている株式会社オンコードさま。一聞すると、「職人の仕事」「アナログな仕事」というイメージを持ちますが、創業時からデジタル化を率先して進めることで効率化をはかり、業界内では珍しいテレワークも取り入れてらっしゃいます。DX(デジタルトランスフォーメーション)をさらに推進するためのツールとして、2021年7月より車両管理システムを導入いただきましたが、導入後からスタッフの間では良い意味での競争心が芽生え、運転の質が変わりつつあるようです。
本インタビューでは実際に車両管理システムを運用されている髙木様、大畑様、南様から具体的な活用方法と導入前後の変化についてお話を伺いました。
株式会社オンコード
https://oncode-inc.com/index.html
インタビュイー:
代表取締役CEO 髙木 実さま
取締役副社長 大畑 亮輔さま
マーケティング責任者 南 博人さま
導入機器と台数:SmartDrive Fleetシガーソケットタイプ 4拠点で11台
導入時期:2021年7月
アナログなガラス業界に新風を巻き起こす!
まずは、御社の事業内容についてご紹介いただけますでしょうか?
髙木:株式会社オンコードは、一般のお客様を対象に、鏡の取り付け、二重窓の設置、防犯・防音・結露対策・断熱、機能性ガラスの交換など、ガラス出張修理サービスを事業とする企業です。ガラス業界はBtoB向けのサービスが多いのですが、BtoC向けに展開しているのが弊社の特徴です。2012年7月に設立し、今年でちょうど10年を迎えます。
大阪を本拠地とし、東京、福岡、愛知と4拠点を構えていますが、今後は拠点数を増やすのではなく、全国にある町のガラス屋さんや職人さんとパートナーシップを組んで、サービスの全国展開をしていこうと進めています。オンコードでは住まいのガラスパートナー「ガラパゴス!」という独自のサービスを展開していますが、このサービスの対応地域以外であるエリアに関しては、私たちが運用する住まいのガラスパートナー「ガラスマート!」というサイトで集客をして、実作業をその地域のガラス屋さんへ依頼しています。
「ガラス屋さん」と聞くと、アナログなイメージが強いかと思いますが、オンコードはこの10年の中でデジタル化をどんどん進めてきました。ウェブでの集客を強化すべく、SEO対策やマーケティングに注力していますし、案件管理、勤怠管理もITシステムを使い、事務所には電話回線を引かないクラウド型のコールセンターシステムを導入。また、新型コロナウイルス感染予防として、2年ほど前から全社でテレワークを取り入れました。
IT化が進みにくいガラス業界において、御社はデジタル化を推進していますが、その原動力となっているのは?
髙木:単純に、便利だからです。今の世の中、買い物もなんでも、自宅からパソコン一つでなんでもできてしまうでしょう。インターネットがあるからこそ、さまざまなサービスが誕生しました。そしてそのサービスは世の中を良くするもの、人々を楽にするものです。弊社が提供しているサービスは、技術面では当時から変わっていませんし、今後も大きくは変わらないでしょう。そのため、私はガラス業界を変えたい一心で、ウェブマーケティングに強い会社を作ることを目標に今まで奔走してきました。なぜなら、それがすべてに対してハッピーだと思ったからです。
業界全体を良くしていくには、やはりインターネットやビジネストレンドをいかに早くキャッチするかが重要になります。効率化、情報の集約、データ化によってめまぐるしく変化する世の中で試行錯誤を繰り返し、学びを得て、成長していく。施工の大変さ、お客さんへの思いを理解しながら、私たちが業界全体を引っ張っていきたい。それが一番の原動力になっています。
シンプルで、手軽で、つかいやすい。この3点が決め手になった
車両管理システムの導入をお考えになったきっかけについて教えてください。
髙木:SmartDrive Fleetを導入した目的は、施工以外の部分、移動の管理を強化すること、そして効率化することでした。内勤のメンバーは2年前からテレワークを実施していますが、施工スタッフの体制は変わりませんし、管理が行き届いていないところがあったんです。だいたい、施工に1時間、移動に1時間がかかっていましたが、運転状況を把握できれば、移動部分をもう少し短縮できるかもしれない。そして最終的には事務所を無くし、直行直帰を基本とした自由に働ける環境を用意したいという思いがあって、SmartDrive Fleetに行き着きました。
ここ数年で、個人事業やフリーランスとして働く人が増えましたが、これは職人業界にも広がっていくと考えています。そうなると、例えば職人さんが空き時間に副業として請け負う場合、工具などを持ち運ぶため、必ず車が必要になります。そのような将来を想定し、オンコードでもレンタル可能な軽トラックやミニバンを用意したいと思っていますので、リアルタイムの動態管理ができるSmartDrive Fleetのようなサービスが必然的に必要となってくるんですよね。
現在、多数の企業様から車両管理システムが提供されていますが、その中からSmartDrive Fleetを選んでいただいたポイントはなんだったのでしょうか?
南:BtoCというガラスの業界の分野において、弊社は様々なツールを取り入れてDXを推進していますが、まだまだ社内でもITリテラシーが高いとは言えません。そういう点で、圧倒的にUI(ユーザインタフェース)が良く、直感的に利用できるという点で、SmartDrive Fleetを選びました。実際に利用するのは施工スタッフですから、そこで拒否感が出てしまうと、だんだんと使用されなくなってしまうと考え、使いやすさを一番のポイントとして捉えていたのです。
もう1点が、導入のしやすさ。先ほど髙木が申し上げたように、全国にある町のガラス屋さんと提携していくにあたり、シガーソケットに挿し込むだけで管理ができるというのはとても大きなポイントでした。
安全運転診断機能と急操作のアラートで、事故が大幅に削減
導入前後でどのような効果を実感されておりますか?
髙木:一番の効果は事故が大幅に減ったことです。運転の記録がしっかり残りますし、危険操作が検知されたらアラート通知が届くでしょう。安全運転のスコアについても、大畑が月に一回集計をとって全社員に公開し、注意を促し合ったり、社内で点数を競い合ったりしているので、安全運転への意識が急速に高まっています。結果としてそれが、事故数の軽減につながっているようです。
SmartDrive Fleetを導入する前は、どこかに立ち寄る、または、遠回りをするスタッフもいましたが、走行ルートが詳細に記録されますので、自然と「無駄を省く」方向へと意識が向かっています。これも良い相乗効果ですね。
行動が可視化されてしまいますので、ドライバーの一部からはネガティブな意見もあったのでは?
髙木:私たちの業界特有といいますか、やるべきことをその日に終わらせれば良いという考えですので、基本的には本人に任せています。お客様によっては時間指定がありますが、1日の対応件数が4件と決まっておりますので、早く終了すればあとは何をしても良いし、私たちもとやかくいうことはありません。ですから、ネガティブな意見はありませんでしたね。
南:弊社の社員は、互いにライバル意識を持っているようなので、ポジティブな方へと作用したようです。
昨年7月に導入いただいて、安全運転のスコアが目に見えて向上しています。その理由は、オープンにしつつも互いに競争しあっている、ある意味、楽しみながら取り組んでいらっしゃるところが大きいのかもしれません。
大畑:私が作成しているレポートでは、急操作の回数が15回以上だと赤丸をつけ一目でわかるようにして、メンバーには「安全運転必須!気をつけて運転をしてください」と一言添えているんです。
南:毎月、このレポートを全社に発信していますので、個々に「負けたくない!」という意識が働くのかもしれませんね。また、ガラスという壊れやすい素材を運んでいますから、商品を丁重に取り扱うという点でも、急操作が多い、または点数が低いドライバーは「いつも以上に気をつけて運転しよう」という意識を持つようになったのだと思います。さらに発展して、今後は表彰制度も取り入れていきたいと考えています。
リアルタイム機能でスムーズな連携を実現
リアルタイム機能は、普段どのようにご活用されていますか?
南:今は管理画面から見えるリアルタイムの位置情報とドライバーから大畑に届く状況報告を照らし合わせながら状況を確認しています。今後どのように改善できるか、活用できるかを検証している最中ですが、まずはお客様からご依頼があった際に、近くにいるスタッフが対応できるか否かを即座に確認し、スムーズにお客様のもとへいける体制を整えていければと考えています。
大畑:導入前は、各スタッフの1日のスケジュールを管理しているので、「この人のスピード、技術量であれば、今はこのあたりにいるだろう」という感覚で私が電話をかけて状況確認していました。ですから、位置情報が分かるだけで非常に助かっています。現場で問題が発生した場合、現場の近くにいるスタッフをすぐに確認できますし。
南:大畑には日々多くの電話がかかるので、負担がかなり大きくて。そうした属人化された部分を早急に分散する方法を考えなくてはならないと思っていました。それを改善できるツールの一つがSmartDrive Fleetだったのです。
サービスを拡大されると、さらに大畑様の負担が大きくなってしまいますしね。
南:そうなんです。全国展開を考えると、早急に解決する必要がありましたので、非常に助かっています。
先陣をきってガラス業界全体に変革をもたらす
「ガラスマート!」を全国展開していく際にさまざまな苦労をされているかと思います。職人さん、パートナーさんを増やすために、そして今後事業を成長させるために、どのような展開を考えてらっしゃいますか?
南:BtoCのガラスメンテナンス業界は高齢化が進んでいますので、ITやDXは、どうしても嫌悪感を抱かれてしまいがちです。アナログな管理からなかなか抜け出せないからこそ、私たちがイニシアチブをとって、さまざまなITツールを取り入れることや、DXを推進して効率化をするといった、変革させてきたものを横展開して、将来的に業界全体が潤っていくような構図を描いています。
今は業界全体を考えて、すべてをオープンにし、便利な技術やツールを横展開していくかたちを探っているところ。そうしてカタチになっていったものに関しては、社員やお客様、パートナーさんなど、多くの方々に還元していけるようにしていきたい。それがガラス業界を維持し、発展させることにつながると信じています。
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SmartDrive Fleet を使って業務効率化や労務管理、
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