心に寄り添う葬儀のために東海典礼グループが車両管理システムで実現したいこと
- 業種
- サービス業
- 管理車両台数
- 17台
- 事業内容
- 葬祭関連サービス
- 従業員数
- 70名
- 活用目的
- コスト削減 / 売上増加
愛知県で葬祭業を営む東海典礼様は営業用の社有車にクラウド車両管理システム SmartDirve Fleetを活用頂いています。究極のサービス業とも言われる葬祭業において営業に求められるものは何か?また、未来の葬祭業への想いなどをお伺いしました。
接客業から葬祭業の道へ
はじめに、貴社の事業内容と植木様のご担当業務について教えていただけますでしょうか
東海典礼グループは「心の葬儀」を理念に、愛知県全域と東海地方で葬儀の施工、会場運営、それに付随する様々な業務など、葬祭業全般をすべて行っている総合葬祭企業です。
私は今の会社に入社して半年ほどになるのですが、会社の中でも比較的年齢が若いということもあり、既存業務のデジタル化や、新しいサービスや仕組みを取り入れるといったことを担当しています。
ご入社前は何をされていたのですか?
以前は接客業をしていました。葬祭業とはある意味「人をもてなす」という点では、通じるものがあると感じているのですが、やはりご遺族の方は大切な方を亡くされた訳ですので、ご遺族の気持ちに寄り添って接するようにしています。出来る限りご面倒をおかけしないよう、葬儀が終わるまでは滞りなくご丁寧に火葬をするということを一番に心がけてやらせて頂いております。
クラウド車両管理システムを導入した背景
クラウド車両管理システムを検討し始めたきっかけを教えてください。
一言でいうと、営業の業務効率化です。我々は自前の会館をたくさん保有している会社ではありませんので、地域社会に昔からあるお寺さんや施設さんとのお付き合いを大切にしております。お寺さんでお持ちの式場や本堂などで、より宗教との繋がりを密接に感じられる葬儀を行うということを念頭においておりますので、まずは頻繁にお寺さんに挨拶に行き信頼関係を築くことが大切です。
いわゆる「営業」らしい営業のようにその場で1時間近く話をするというより、顔を出して「最近いかがですか」くらいの、営業というよりはご挨拶に伺うという形です。昔ながらの方法ではありますが、これが我々にとっては原点回帰でとても重要なのです。ただ、そうなると営業が効率的に回れるルート設計が必要になりますよね。そこでまずは社員の実際の動向を把握することが重要だと考え、車両管理システムの導入を検討し始めました。
営業は一日にどれくらい訪問先を回られているのでしょうか?
普段の業務の合間でご挨拶に伺いますのでので、20件回れれば良いほうではないでしょうか。例えば、弊社はご遺族の方に代わり死亡届を役所に提出するといった代行業務も行っているのですが、提出してから受理されるまでの間に30分~1時間くらい待ち時間が発生します。より多く訪問するためには、それぞれの営業担当者がこういった合間時間を有効活用する必要があります。現状を把握し、空いた時間を活用できていない場合はすぐに改善を促せるよう、リアルタイムに位置情報が分かるものを探していたのです。
その中でSmartDirve Fleetを選んでいただいた理由は何でしょうか。
始めは、従業員が持っているスマートフォンの位置情報で管理しようかという話も出ていました。しかし、スマートフォンはどうしても個人の持ち物ですし「プライベートの時間も見られてしまうのではないか」という懸念が生まれてしまいます。弊社は一人一台社有車を提供しておりますので、GPSで位置情報がわかるIoTデバイスを社用車につけることで完全にプライベートと仕事を分けることができますし、会社としても安全管理という点で導入説明がしやすいという利点がありました。あとは単純にスマートドライブのホームページを見て「オシャレで使いやすそうだな」と感じたので、問い合わせをしました。
「社有車であっても監視されているようで嫌だ」と思われる方もいらっしゃると思うのですがいかかでしたか?
そもそも嫌がる人は何かやましいことがあるから嫌がるのではないかなと思っているのですが、弊社には特に文句を言う人はいなかったですね。「そろそろ、こういう管理もきちんとしていかなければいけない」と思ってくれているのか、元々しっかりとやってくれているのか、のどちらかだと思います。
車両管理システムの導入後、すぐに運用方法の見直しを実施
SmartDirve Fleetを導入後、変化したことはございますか?
車両管理システム導入してから日は浅いのですが、運用面で既によい変化が出ています。
まず、ご依頼があった際に、以前は担当制のような形で最初に誰がお伺いするかということを決めていました。それがSmartDirve Fleetを利用することで「誰がどこにいるか」が分かるようになり、一番近くにいる人にお願いするという運用に変わり、お客様を待たせる必要がなくなりました。
弊社は愛知県全域という広い地域で事業を展開しておりますので、担当の人に行ってもらうのではなく、一番近い人に行って貰ったほうが早く効率的なんですよね。また、多くの方は病院でお亡くなりになられますので、病院に対してもスムーズな対応ができるようになりました。なるべくお待たせしない状態で訪問できるようになりつつあると思います。
導入後すぐに効果が出ているのはすごいですね。
はい、先週も追加購入の依頼をさせていただいたのですが、導入してから明らかに効率が良くなっているというのを社長含め感じておりまして、従業員が増えるたびに追加でお願いをしております。
今後さらに活用していきたい機能等はございますか?
現在は車両の現在位置の把握をメインで使っているのですが、今後リマインダー機能で車検情報等も管理できるといいなと思っています。
また、安全運転のスコアは普段から私だけではなく営業担当者自身も、良く見ています。やはり自分の得点は気になるものです。皆スマートフォンにアプリを入れており、得点を上げようと安全運転を楽しく実施している従業員もいますので、今後もスコアは継続して見てしいきたいと思っております。
これからの葬祭業のあり方について
植木様が思う、現在の葬祭業の課題があれば教えていただけますでしょうか
今の葬儀はセレモニーホールと呼ばれる会館で行われることが多いと思うのですが、私は、これでは少し味気ないなと思っています。確かに綺麗で設備も整っていますが、特に故人やご遺族の方にとって思い入れのある場所ではありませんよね。「あそこでいいか」といういうような選び方ではなく、例えば自宅や地元にあるお寺、施設でずっと過ごしできた方でしたらその施設から送り出せる、そういった選択肢をご提供して、より心に残る葬儀を執り行っていきたいと思っています。
そういった意味でも、普段から地域社会の方とご縁を繋いでおくことで、ご希望に寄り添った提案ができる訳ですね。
そうですね。いきなり我々のような葬儀会社が現れて「こうしてください」と言ってもなかなか良いコミュニケーションはできません。何度も何度もご挨拶するうちに信頼関係が出来上がっていきますので、できるだけ地域に溶け込んでいけるような組織作りが重要だと思っています。
また、すぐに実現できるかは正直分かりませんが、私個人の考えとしては、この先供養の形というもの自体も大きく変わっていくのではないかと考えています。
今であればお骨をお墓に入れてという供養が一般的ですが、データやテクノロジーの力を利用することで、生前のお姿を記録するといったことも可能になるかもしれません。そうすると、お墓参りや法事といったものに幅広い世代の方が興味を持ってくださったり、寂しさが和らいだりするのではないかと。しきたりや伝統を重んじつつ、こういった最新のものにも常にアンテナを張っておきたいと思っています。
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導入事例をまとめてご紹介
SmartDrive Fleet を使って業務効率化や労務管理、
安全運転推進などを実現している成功事例をご紹介します。