全国490拠点から必要なエネルギーを届ける西日本宇佐美様。車両管理システムで目指す業務効率化と最適化への道

全国490拠点から必要なエネルギーを届ける西日本宇佐美様。車両管理システムで目指す業務効率化と最適化への道
株式会社西日本宇佐美
業種
石油・ガス・エネルギー
管理車両台数
14台
事業内容
SS運営
地域
広島
従業員数
1400名
活用目的
コスト削減 / 売上増加 / 安全運転強化 / 法令遵守
利用デバイス
ドライブレコーダー型

2020年10月に政府が発表した「2050年カーボンニュートラル宣言」。この宣言により、多くの業界が大きな変化を余儀なくされています。そのうちの一社が、ガソリンスタンドを全国展開している西日本宇佐美様です。

新たなニーズの開拓、サービスの構築を検討しつつ、ニーズが増加している燃料の配送サービスを全国へ拡大する中で、サービス品質の向上、業務の効率化を目的に東海支店にて車両管理システムを導入。実際に利用してみたところ、実績をはじめ、企業の成長につながる気づきが見えてきたとおっしゃる東海支店の橋倉毅さまから、導入前の課題、そして今後、西日本宇佐美様の展望までをお話いただきました。

インタビュイー:
株式会社西日本宇佐美 東海支店 総務部 次長 橋倉 毅さま
https://usami-net.com/content/company/organization/

導入サービス:スマートドライブシガーソケット型 14台
導入時期:2020年9月

全国490箇所にてガソリンスタンドを展開。法人向けのサービスに強みを持つ、宇佐美グループ

まずは御社の事業内容について教えていただけますでしょうか?

私たちは宇佐美グループとして現在、全国に490箇所ほどの場所でガソリンスタンドを経営しております。弊社の特徴は、通常のガソリンスタンドに加え、法人トラック向けの燃料油販売に特化しているところです。そのため、一般的なガソリンスタンドより、敷地が広くなっています。各法人企業さまに月極め利用のカードを発行させていただき、全国どこでも契約した価格でご利用いただけるネットワークがあるのも、私たち独自のサービスです。

SmartDriveの車両管理サービスを導入させていただいた理由は、工場で使用する燃料や農家さんへの暖房用などを配送する小口配送というサービスの中で、2トン、3トンといったミニローリーの配送管理と効率化を図りたいと思ったためです。

私自身は総務の責任者であると同時に、安全運転管理者も担っておりますので、安全運転管理はもちろんのこと、小口配送は店舗を持たない流動的なサービスのため、効率化も重視しながら管理を行っています。

東海エリアにおける配送サービスの拡充と効率化に向けて

これまで宇佐美グループは、トラックの燃料販売に特化して全国展開をしておりました。しかし脱石油により石油需要は全体的に減っていく傾向の中、配送事業は一定の需要が継続されると見込み、この配送事業分野にグループ全体で取り組む方針を打ち出しました。

上信越や北海道など、灯油の売り上げが大きい地域ではすでに配送サービスに力を入れていますし、宇佐美グループのグループ企業である三和エナジーでは、横浜を本拠に、関東地域の配送を手広く対応しています。しかし東海エリアでは専門チームを設けず、SS(サービスステーション)のスタッフがお客様から注文を受け次第、空き時間に配送を行っていたのです。

ただ、時代とともにSS自体が徐々にセルフサービス化したことで、人員数そのものが減少し、配送サービスへの対応が難しくなったため、配送部門をSSから切り離して運用を開始することにしました。改めてスタートしたものの、東海エリアにとって今までとは異なるサービスの運用になりますから、外に出ている配送車にかかっている移動費などのコスト、売り上げの把握といった管理体制が整っていなかったのです。しかし今後も配送業務の運用を続けていくにあたり、ここで管理を強化していかなければ、本当に必要な車両の台数、配送にかかる時間の目処がわからず、無駄が発生したり、最適化ができなかったりしてしまう…。

そこで、何か有効な管理ツールはないかと探していたところで、SmartDriveを見つけたというわけです。

宇佐美様には、展示会ではじめてお会いし、お話しさせていただきました。導入前はどのように管理をされていたのでしょうか?

各ドライバーに1日にどれくらい走行したかを日報として提出してもらい、それを紙ベースで管理している程度で、具体的にどこへ配送しているのか、どれだけの配送量なのかという情報までは把握しきれておりませんでした。

SmartDriveを導入したことでリアルタイムでの位置情報が把握できるようになり、さらに車両ごとに一ヵ月あたりの配送範囲も把握できるようになりましたので、今後はルート改善に向けた材料の一つとして走行記録を利活用していきたいと考えています。

さまざまな車両管理サービスが提供されている中で比較検討されたと思いますが、SmartDriveを選ばれた決め手とは何でしょうか?

決め手は使用感とコスト面です。初期導入費用も端末の費用もかなりお安いと感じましたし、月々にかかるランニングコストも一台あたり数千円程度と、他のサービスより安価。「この価格ではじめられるなんて、お得だなあ」と驚いたぐらいです。また、管理画面も見やすく、直感的に操作できるところにも良い印象を抱きました。

実際に活用したからこそ見えてきた効率化への道

現在はどの機能をメインにご活用されていらっしゃいますか?

利用頻度が高いのは地点登録機能です。今まで、どこにどのようなお客さんがいらっしゃるのかを把握しきれておりませんでしたが、全てのお客様先を地点登録したことで、状況を可視化することができました。また、急な配送依頼を受けたときも、配送先から一番近いドライバーをすぐに探せるので、リアルタイム機能も欠かせません。

すべての配送員にスマートフォンを持たせておりますので、スマホアプリを見ながら、互いの位置関係を確認・共有しているようですから、連携が以前より取りやすくなっているのかもしれません。

サポート面や機能について、何か気になったことはございましたか?

サポートについてはしっかりご対応いただき満足しております。導入当初に機能面で気になったところがいくつかあったのですが、都度相談させていただくことで徐々に改善が出来てきました。例えば、導入当時はSmartDriveの管理画面上では詳細な分析までできなかったため、何か他のツールがあれば教えて欲しいと要望を伝えたところ、アナリティクスサービス(Mobility Data Analytics)をご紹介いただきました。

それによって、走行ルートなどが指定した期間での集計ができるようになったり、どのお客様にどれだけの時間を要しているかが詳しく見れるようになりましたので、管理機能も含めて目標としていた効率化が一気に近づきました。カスタマーサクセスに相談すれば、少しずつですが着実に機能を改善してくださるので、安心して利用を継続しています。

可能な範囲でお伺いしたいのですが、業務時間が何時間削減された、事故が何%削減できたなど、定量的な効果についてはいかがでしょうか?

具体的な数値についてはまだ計測ができておりませんが、SmartDriveの導入時期と合わせて、配送における受注管理システムを導入しました。これにより、顧客管理や顧客ごとの売上実績が把握できるようになりましたし、SmartDriveとの掛け合わせで移動にかかっている時間、各お客様に費やしている時間が見えるようになりました。ですので、これから過去と現在の実績について、比較検証を実施していければと思っております。

現時点で明確なのは、配送ルートを改善したり、担当エリアを集約したりするなどして配送時間が今より短縮できそうだということです。

車両管理システムは安全運転の啓蒙活動にもつながっている

安全運転診断について伺います。実際にご利用されるドライバーさんの意識や行動にはどのような変化が見られましたか?

安全運転機能の活用についてはこれから、というところでしょうか。と言いますのも、私たちが利用する多くが2トン車、3トン車のトラック車両のため、やや危険運転が検知されやすい傾向にあり、点数が適正か否か、判断が難しいためです。車体が大きいぶん、少しの揺れでも作動が大きくなてしまいますし、ブレーキのかけ方も一般車とは異なりますので、安全運転の指導についてはもう少し傾向や状況を見ながら浸透させていく必要があると考えております。

とはいえ、各人の危険度合いは把握ができますし、全体的に見ると、安全運動を心がける社員が増えていますから、確実に、安全運転の啓蒙活動につながっています。

導入当初から現在において、運用面でのお困りごとはございますか?

弊社の方で地点登録はできるのですが、その地点登録と売り上げの紐付けが困難でした。今は地点ごとのURLと顧客を紐づけることができましたので、配送実績と売上の関連について見ていこうとしている段階です。課題は、1つの拠点に複数の配送先がある場合、どのように管理するかということ。そこについてはまだ解決ができていませんので、なんらか方法を考えていく必要がございますが、現時点ではどのお客様にどれくらいの時間を要しているのかが可視化できていますので、成果としてはしっかり実感ができています。

私たちのグループは主業務がSSの運営ですが、現場では体力を使うので、体力的な問題から配送に配置転換している高齢スタッフも少なくはありません。60代のドライバーが非常に多いので、そうした観点からも安全運転の啓蒙はこれからもしっかり行い、周知徹底していくために、搭載されている機能をしっかり活用していきたいですね。

人々の生活に必要なものをお届けし、くらしをサポートする企業へ…

今後、SmartDriveをどのように活用されていきたいですか?

ガソリンスタンドが年々減少しているということは、小さなスタンドが次々に廃業しているということであり、そういった小さなスタンドが行っていた配送業務を担う配送業者そのものは数が減りつつありますので、宇佐美グループとしては全国の配送網を拡大したいと考えています。現時点では東海支店のみでスマートドライブを活用していますが、他の支店でも展開していけば、全国において、配送の効率化が実現できるはず。また、配送以外にも営業のスタッフが150名ほどいますので、安全運転の強化と業務効率向上に役立つと考えています。

その中で、要望が2点。一つはSmartDriveとMDA(Mobility Data Analysis:走行データを分析するツール)の管理画面の統合です。今は2つの管理画面で管理・運用をしているので、統合して一つになれば、より使いやすくなる気がします。2点目がアルコールチェッカーとの連携です。2022年からドライバーへのアルコールチェックが義務化されますから、アルコールチェッカーと車両管理システムが連携できるようになると、確認や管理も強化でき、より安全性の高い運用ができるのではないかと。

ちょうどSmartDriveとアルコールチェッカーとの連携を検討しているところですので、機能が追加されましたら、ぜひ、ご案内させていただきます。

宇佐美グループ内のローリーの配送会社では、緑ナンバーの車両を利用しているため、すでにアルコールチェックを実施しています。しかし、営業スタッフは直行直帰も多いため、アルコールチェックを含む管理や仕組みをどのように構築すべきか、これから考えていかねばなりません。この辺りについては、法律が施行されたのち、他社の事例などを参考に作り上げていこうと考えています。

最後に、西日本宇佐美様が今後、企業として実現したいことについてお聞かせください。

宇佐美グループは約70年間、石油一筋で事業を展開してきましたが、世界的にカーボンニュートラルを目指すことが発表され、石油業界全体としても厳しい状況です。ただ、この状況を逆手に取り、ガソリンスタンド運営だけでなく、幅広いエネルギーの分野、そして暮しのサポートを担う会社になろうと舵を切っております。

まだ石油自体はゼロになるわけではありませんから、石油の重要性を訴えつつ、配送をはじめ、お客様のニーズがある限り、石油のサービスをしっかりお届けしてまいりたいと思います。

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導入事例をまとめてご紹介

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SmartDrive Fleet を使って業務効率化や労務管理、
安全運転推進などを実現している成功事例をご紹介します。

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