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【考察】車の買い替えに適切なタイミングはいつ?6パターンを紹介

「気づけば今の車を購入してから早数年。そろそろ買い換えも検討したいけど、いつ買い換えるのがいいんだろう?」
もしかしたら同じような体験をしたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。クルマは数年に渡り長期で使用されることが多いため「買い替えるタイミングがよくわからない」「いま手放したら損なのでは?」など不安に思うこともあるはずです。
そこで今回は「クルマを買い替えるタイミング」について考えてみたいと思います。

【考察】車の買い替えに適切なタイミングはいつ?6パターンを紹介

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車検のタイミングで買い替える

「もうそもそも車検が切れるから」との理由でクルマを買い替える人は一定数いるのではないでしょうか。

車検の費用は、24か月法定点検費用、車検基本整備費用、交換部品、2年分の自動車重量税、2年分の自賠責保険料が含まれます。オイルなど交換しつつ格安で車検を受けても、普通車で10万円前後、軽自動車で7万円前後のお金が必要です。

年式が古くなればなるほど、交換部品も多くなり、車検費用は高額になります。車検の費用を次のクルマの購入費用の一部に充てて買い替えるという考え方でこのタイミングを選ぶ人も多いのでしょう。

・初回車検のタイミングで買い替え(3年)

初回車検での買い替えは、大きな不満が無い場合はあまりオススメできません。なぜならクルマは1年目から3年目にかけて大きく値下がりするからです。もちろん車種によって幅は異なりますが、最初の数年というのは値下がり幅が大きいのです。

下記の参考資料はスズキワゴンRをサンプルに予想される平均買取価格を調べたものです。買取価格は初回車検の3年の間で新車価格の半額になります。価格にすると約60万円の値下がりです。

つまり年間20万円下がっている計算になります。しかし次の2年の値下がりは2年で20万円のため、年間10万円、さらに次の2年は2年で15万円と値下がり率は低くなる傾向にあります。

 買取価格3年買取価格5年買取価格7年買取価格9年
スズキワゴンR FX 2WD約55万円約35万円約20万円約10万円
新車当時価格114.5万円111.0万円107.1万円104.5万円

※走行距離1,000km/月目安 修復歴無 買取価格は市場価格からみた平均的な参考価格です。
※各年の新車当時のモデルも価格も異なりますので参考のため新車当時価格を掲載しています。

・2回目の車検で買い替え(5年)

丸5年となる2回目の車検の時は、買い替えを検討する人が多くなります。その背景には、5年(60回払い)ローンが終了するタイミング、まだまだ下取・買取価格が期待できるタイミング、新車保証(特別保証)が切れるタイミングであるためです。資料のワゴンRの場合、新車価格に対して約3割の買取価格が期待できる時期でもあります。

保証が切れるタイミングと同時に、ナビゲーション装着車の場合、新しい道路ができて道なき道を走っている状態になります。HDDナビの書き換えや、DVDディスクの購入は高価です。新しい地図データと取り換えることで道路の情報はアップデートできますが、最新のナビゲーションと比較して機能の古さが隠せなくなる時期がおおよそ5年です。

・3回目の車検で買い替え(7年)

メーカー保証が終了し、各消耗品関係が次々と交換時期を迎えます。タイヤも溝がなくなり、ヒビが目立ち始める時期です。軽自動車の場合はまだ買取価格は新車当時の約2割残っています。

普通車の場合、7年での下取り、買取価格は相当厳しくなります。ギリギリ買取価格の出るところで、買い替えるなら3回目の車検の前です。

新型車が出る前に買い替え

クルマがモデルチェンジで新型になれば、旧型モデルの価値が薄れ下取り、買取価格は下落する傾向にあります。自分の乗っているクルマの車種が新型モデルになる前に手放すのは有効な手段です。このタイミングで買い換えるのもひとつでしょう。

自分の乗っている車種の新型が欲しい場合には、新型モデルが登場してからでないと手放すことはできません。必然的にそれまで待つことになりますが、ディーラーの販促策や下取り支援などが強化されるタイミングでもあるためじっくり待つ価値はあります。

メーカー保証が切れ、不具合が出始めた頃に買い替え

国産車のメーカー保証は、電装系などの一般保証で3年または6万キロ、エンジンやトランスミッションなど機関系の特別保証で5年または10万キロです。

現在のクルマは5年で不具合箇所が出ることはそれほどありません。しかし5年を超えたあたりから、フロントブレーキパットの残量が少なくなってきたり、サスペンションのダンパーがヘタってきたり、場合によっては交換が必要になります。

降雪地域にお住まいの場合、融雪剤によりクルマの下回りやマフラーの腐食が気になる時期です。2回目から3回目の車検にかけてクルマの状態をしっかり把握し、修理や交換、維持に多額の出費が見込まれるようなら、買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。

自動車税が重課されるタイミングで買い替え

古いクルマは環境性能に優れていないという観点から、普通車ガソリン車は13年経過した場合、ディーゼル車は11年経過した場合に自動車税が15%重課されます。軽自動車は13年経過した場合に20%重課されます。

たとえば平成16年式のガソリン車は来年の自動車税額が15%重課されることになります。2000cc以下のガソリン車であれば年間自動車税は39,500円ですが、15%重課されれば45,400円になります。2500ccのガソリン車の自動車税よりも400円高くなります。

軽乗用車は、上記の通り20%重課されます。ポイントは平成27年4月以降新規登録の軽自動車の自動車税は10,800円です。この新税率の10,800円に20%重課された12,900円になります。従来の7,200円から8,640円になるのではないため注意が必要で、約4割以上の重課になります。

最新の軽自動車は、エマージェンシーブレーキなど安全面での装備が充実しています。13年以上前の軽自動車は、エマージェンシーブレーキなどの安全装備は未装備で、燃費も20km/L前後。現在の新型車と比較すると見劣りします。

13年で「乗り潰した」と判断し、買い替えを検討してもタイミングでしょう。走行距離が10万キロ未満の場合にはそのまま0円で手放さず、インターネットなどを利用して買取店一括査定を申し込み、少しでも高価買取を狙うことも大切です。

マイカーローン終了のタイミングで買い替え

クルマの買い替えのタイミングとして、ローン終了時を基準に考える人も少なくありません。比較的契約の多い60回払いの場合は5年です。全て支払いが完了するタイミングだと2回目の車検が切れてしまいます。

スムーズに買い替えるためには支払を数回残したタイミング、つまり車検の2~3か月前をひとつのポイントとしてみてはいかがでしょうか。下取り価格が残っている場合、ローン残債よりも下取り価格が高い場合には、下取り価格で相殺できます。

下取り価格がローン残債より下回る場合は、残債が数カ月分で10万円以下なら下取り価格を残債以上になるよう商談の中で交渉してみることも大切です。

今のクルマに不満が無くコンディションも良い場合、人気のSUVやミニバンの場合にはローン支払いが終わって乗り続けて7年乗っても下取り価格、買取価格は期待できます。月々の支払いが無くなることにより、クルマへの資金の負担も無くなります。

マイカーリースでリース満了毎に買い替え

会社など法人のみではなく、個人向けのマイカーリースも普及しています。契約内容にもよりますが、リース料にはリース期間すべての税金関係費用、自賠責保険料、点検費用、車検費用、オイル交換など主な消耗油脂類の交換費用が含まれているものもあります。

毎月の支払額は割高ですが、車検などでのまとまったお金が必要ありません。

5年リースの場合だと残価設定され、残価を除いた分がリース料になります。5年経過後は返却か買い替えの選択になるので、継続してクルマを利用するのであれば自動的に買い替えになります。新型車を次々と買い替えたい、でもメンテナンスは面倒という人にはおススメです。

5年を超えるリース期間でマイカーリースを契約した場合には、リース期間が終われば返却、買い替えに加えリース車を自分のクルマにできるなど選択肢が広がるケースが一般的。5年を超えるリース期間の場合は、そのクルマの代金を全額支払っている以上にリース料金を支払っているので、金額面のみを考慮すると返却や買い替えは損します。

ここまで複数のパターンを紹介してきましたが「どんな人であれ、このタイミングで買い換えるのが1番正解」というのはありません。ただいつ買い換えるべきか悩んでいるという方は、紹介したものも含めて選択肢を複数持った上で、自分が納得できるタイミングを選んでもらえればと思います。

また最近では記事で紹介したマイカーリースに加えて、カーシェアなど「購入以外」にもクルマを利用する手段は広がってきています。それらも抑えておくと、より自分にあったものが見つかるはずです。

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