業務効率化・業務改善
業務効率化・業務改善とは、その名の通り既存の業務を効率化するために、業務の「ムリ・ムラ・ムダ」を省き、時間的コストや人的コストを削減していく取組みのことである。社有車を持つ企業の場合は、車両の使い方そのものであったり、移動で車両を利用する社員の業務内容の見直しを行うことで、業務効率化や業務改善を進める、といった方法がある。
これらを進めるためには、一連の業務のプロセスを整理し、分析し、どうすれば効率的で効果的な成果が得られるのか、ということを検討する必要がある。下記にそのステップと社有車を持つ企業の場合の施策例を記載する。
①現状把握:今の状況を見える化し、問題点を明らかにする
(例)
・車両の使用者や使用時期に偏りがあり、ムダやムラが発生している
・車両を使う社員の業務負担(移動負担)が適切に配分されていない
・管理者側と現場側で日報管理の重複作業が発生している
②改善案立案:様々な改善策を検討し、施策を実行する
(例)
・必要な平均車両台数を割り出し、カーシェアを導入することで、リース車両台数を削減する
・移動実績から個人別ヒートマップを作成し、担当範囲の見直しを行う
・スマートフォンを利用することで紙での日報提出を廃止し、管理者側での入力作業を削減する
③成果測定・再検討:改善案実施後の問題点や課題を分析する
(例)
・リース台数削減には寄与したが、車両の持ち方が多様化したことで、ドライブレコーダーやテレマの一括設置が困難になった
・業務成果や実績に応じた評価制度が整っておらず、現場に不公平感がある
・現場での操作習得に時間がかかる
④評価・再検討:③で出た問題点や課題を元にさらなる改善案を検討する
(例)
・工事不要の車載器端末を支給し、あらゆる車両を一括管理できるようにする
・移動距離だけではなく業務件数や安全運転度による表彰制度を導入する
・現場での操作が不要な車載器端末を導入する