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GPSを使った面白いスマホアプリまとめ

近年ではカーナビやスマホなどにGPSの機能が搭載されたものが一般的となりました。

GPSと聞いてパッと思い浮かぶのは「Google Maps」などの地図アプリではないでしょうか? もはや知らない場所を訪れる際でもスマホとGoogle Mapsさえあれば何とかなるという少なくないでしょう。

こうした便利な地図アプリと切っても切り離せないGPSの機能ですが、他にも様々な目的で活用されています。今回はGPSを活用した様々なアプリケーションをご紹介させていただきます。

GPSを使った面白いスマホアプリまとめ

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そもそもGPSとは

Photo credit: nicwn

最初に簡単にだけGPSというシステムについて整理しておきましょう。

GPSとは「Global Positioning System」の略称で、人口衛星からの信号を利用した位置測位システムのことを指していますが、この機能により様々なアプリケーションが開発されるようになりました。

GPSの仕組みについてのより詳細な解説はこちらの記事をご覧ください!

冒頭でGoogle Mapsに触れましたが、こうした地理情報をコンピューター上で表示することをGIS(Geographic Information Systems)と呼んでいます。

Google Mapsは地図だけでなく、航空写真や地形などの表示により全世界の様子を画面上で確認することができます。特に道路上で撮影したパノラマ写真を立体的に閲覧できるストリートビューという機能を使ったことがある方も多いかもしれませんが、まさに自分がそこにいるかのような気分を味わえますよね。

Goolgeは世界中のパノラマ写真をストックしているので、ネット上から現地の道路の様子を疑似的に閲覧することができ、しかもこの機能が無料で提供しているというから驚きの一言です。ただ地図の様子を立体的にするだけでなく、現地の風景を事前に確認できる訳ですから、クルマでドライブする時も非常に役に立ちます。

自分の行動を自動で記録してくれるアプリ

スマホは持ち歩くことができるため、搭載されているGPSの機能を活用して行動記録アプリというものが開発されています。

自分の行動を記録することで、旅先での経路確認やドライブの記録、ジョギングで走った距離などを知ることができ、旅の思い出から健康管理まで様々な目的で使用されています。こちらでは配信中の行動記録アプリをピックアップして、それぞれの概要をご紹介します。

ポケット旅行記 -道と写真で旅を記録する旅行記アプリ

GPSの機能を活用して、旅のルートと写真を撮影した場所した場所を自動で記録してくれるアプリです。AndroidとiOSに双方に対応しているので、ほとんどのスマホで手軽にダウンロードすることができます。

記録した内容はFacebookやTwitterなどのSNSで共有できるため、旅行の思い出を誰かと語り合いたい時には何かと便利なアプリです。

DRIVE Scrapbook

自動車メーカーであるスバルが開発したスマホアプリです。こちらもAndroidとiOSの両方に対応しています。

ドライブルートの記録はもちろん、途中で立ち寄った観光スポットを撮影した時も自動で記録してくれます。写真を貼り付けるためのスクラップブックは様々な種類があるため、見た目にも楽しい要素が満載のアプリです。

こちらも作成したスクラップブックはFacebookやTwitterなどで共有することが可能です。

Runkeeper

こちらはランニングアプリとして世界中で多くの人に活用されています。走り終わった後にタイムやコースが自動的に記録され、どれだけのスピードでランニングしたかも確認することができます。またランニングだけでなく、ウォーキング、サイクリング、マウンテンバイクなどの行動記録が可能なので、自分の得意とする運動の消費カロリーなども計測することができます。他にも、音声案内でランニングをサポートしてくれるなど、ユニークな機能もあるためモチベーション維持にも繋がります。

こちらのアプリもAndroid、iOSの両方で配信されていますが、Apple社が販売している「Apple Watch」にも専用のアプリが存在します。スマホは腕時計と比べると携帯性が悪くなってしまうため、Apple Watchを所持している方は専用のRunkeeperアプリをインストールしているようです。Apple Watchの初期モデルはGPS機能が無かったため、正確な位置情報を計測することが不可能でしたが、「Apple Watch 2」になりようやく搭載されたので、今後は腕時計だけで行動記録を行うアプリが開発されるかもしれません。

Nike+ Run Club

スポーツメーカーでお馴染みのNike社が開発しているアプリです。こちらはApple社とタイアップしている関係もあり、先にも述べたApple Watch 2のGPS機能にもいち早く対応し、iPhoneなしで距離数などを計測することが可能となっています。他にも、データの蓄積からランニングプランの提案などがアプリを通じて行われるため、自分の運動レベルに合わせたジョギングを楽しむことができます。こちらのアプリもAndroid、iOSから配信されているため、ほぼすべてのスマホにインストールすることが可能です。

GPS搭載デバイス用の行動記録アプリのデメリット

近年では、スマホに搭載されているGPSを活用して様々な試みが行われているアプリが開発・販売されていますが、これらの無料で配信されているものは、精度が異常に悪かったりサポート体制が整っていないものが数多く存在します。また、Androidを搭載したデバイスではコストダウンに努めたものも少なくないため、GPSの精度に信頼を置くのは難しいかもしれません。登山などに使用する場合は遭難した時のことを考え、GPSの開発を専門に行っているメーカーのデバイスを購入することをオススメします。

他にも、GPSの機能は電池を消費するため、スマホのバッテリー持ちが一気に悪くなることもデメリットの一つ。スマホは位置情報の検索時、ネット回線を通して近くの基地局を探そうとするため、こちらも大量の電池を消費する要因となっています。Google Mapsでのナビゲーション機能を活用する時は、充電ができる環境や予備のバッテリーを事前に用意しておきましょう。朝のジョギングなど短い時間であれば問題はありませんが、4時間以上の長距離を計測するとなれば、バッテリー切れを心配する必要があるかもしれません。

今のGPSの大きさってどのくらいなの?

スマホなどに当たり前に搭載されているGPSですが、実際の大きさをあまり良く知る人はいません。現在の最小GPSチップは何と「5mm以下」のため、スペースを要することなくほとんどの機器に搭載することが可能となっています。イスラエルのスタートアップであるOriginGPS社は、世界のGPS技術をリードする企業として有名であり、最小のGPSチップを開発したのもこの企業でした。これほどの小型化を達成しているため、今後は財布などの貴重品に搭載することも一般化するかもしれません。また、GPSを活用するサービスは世界各所で実際に提供されており、日本でもMAMORIOという会社が紛失物探索によるサービス事業を展開しています。

OriginGPS | GPS / GNSS Antenna and receiver modules

https://www.origingps.com/

MAMORIO | 世界最小の落し物追跡タグ

http://www.mamorio.jp/

GPSの新しい活用法を見出した「ポケモンGO」

今年、爆発的なダウンロード数を達成したアプリ「ポケモンGO」。アメリカのナイアンティック社と日本の株式会社ポケモンにより共同開発されたゲームアプリですが、その異常な人気ぶりから、一時期は海外を含め国内でも社会現象を巻き起こしました。アプリの名前であるポケモンとは「ポケットモンスター」の略称で、ゲーム会社である任天堂が過去に発売したタイトルの一つです。1996年に発売されたゲームですが、当時夢中で遊んでいた子供たちが今では立派な社会人となっているため、懐かしさからダウンロードする大人が増えたことも、人気を博している要因の一つとなっているようです。

ポケモンGOは一般的に「位置情報ゲーム」と呼ばれています。このジャンルは携帯電話の技術が進化したことにより定着した歴史があるため、同じ携帯ゲーム機である「Nintendo 3DS」や「PlayStation Vita」などと比べると、スマホ業界で市場が活性化しているのは明白です。特に近年のスマホは位置測定の機能が充実しているため、位置情報ゲームがスマホアプリの主力商品として注目されるのは、自然の成り行きかもしれません。また、ポケモンGOの開発元であるナイアンティック社は、Googleから独立した会社として知られているため、位置測定機能の重要性に関しては他の企業よりも深く理解していると考えられます。

そのポケモンGOについてですが、私たちの住む世界にポケットモンスターが現れたため、探して捕獲しなければならないという設定のゲームです。スマホの位置測定機能をフル活用しながら、画面に現れたポケモンを「モンスターボール」を使って捕獲します。ポケモンは主に周囲の施設(駅やコンビニ、お寺、神社、観光地など)に出現しやすいため、付近を探索する楽しみが増えるのも人気の理由の一つです。非常にシンプルな操作なので、スマホ一台あれば子供から大人まで誰でも楽しめる内容となっています。また、ポケモンの卵を孵化させるには2km以上歩かなければならないため、家の中にいるだけでは永遠にコレクションをコンプリートすることができません。子供の頃に好きだったポケモンが欲しい場合は、自分で探しに行くか、友達と交換するなどの方法を選ぶ必要があります。いわゆる「お散歩を促進する」アウトドア型のアプリなのです。

そして先日、任天堂から「ポケモンGOプラス」という腕時計型のデバイスが発売されました。ポケモンGOの人気により、一部で「歩きスマホ」が問題となっていましたが、このデバイスの発売により解消されるかもしれません。ポケモンGOプラスを活用すれば、スマホとBluetooth Low Energy(略称:BLE)の送受信で繋がることにより、画面を見続けなくてもポケモンGOを遊ぶことができます。基本的にポケモンGOは画面を見続けなくても遊ぶことが可能ですが、探すことに夢中になった人が多数を占めてしまったため、結果的に歩きスマホによる事故が多発しました。しかし、このポケモンGOプラスという腕時計型のデバイスを身に付けることにより、周囲にポケモンがいることをランプと振動で伝えてくれるため、歩きスマホをする機会が減少します。また、ボタンを押すだけでポケモンを捕獲してくれたり、アイテムを集めたりしてくれるため、画面を見ることなくポケモンGOを遊ぶことができます。これらの発想は、先にも述べた「iPhone(スマホ)+Apple Watch(腕時計)」の構造とまったく同じなので、各デバイスが連携することによって、非常に効率的に情報収集(ポケモンの探索)や行動記録(ポケモンの捕獲)などを行うことができます。

近年のスマホゲームアプリでは「ガチャ課金」という方法により、各ゲームメーカーが収益を上げていましたが、博打要素が強いシステムのためイメージとしてあまり良くありませんでした。ポケモンGOも課金のシステムがありますが、ほぼ無料でコレクションをコンプリートできるので、他のゲームアプリよりもクリーンな印象を保っています。そして、ポケモンGOプラスようなデバイスを発売することで、世のお子さんたちの購買意欲を刺激することに成功しているため、ポケモンGOは近年のゲームアプリの中でも優れたビジネスモデルとして注目されつつあります。

これまでは日本の各観光地も「アニメ」や「ゆるキャラ」などのタイアップで観光客の誘致に取り組んでいましたが、今後はこうした位置情報ゲームで集客を促進することも可能かもしれません。現に愛知県の鶴舞公園では、上空から見た庭園の形状が「モンスターボール」に似ているということでポケモンGOの聖地に認定され、訪れる観光客が一時激増しました。このような効果を利用すれば、集客の乏しい観光地でも息を吹き返す可能性があるため、今後も位置測位システムを使用した新しいアプリの登場により、面白いサービスが生まれるかもしれません。

まとめ

今後も様々なサービスが生み出される可能性のある「位置測位システム」の世界。GPSチップの小型化も進み、精度も1m以内を達成すれば紛失物や遭難者などの発見が容易になる時代がやってくるかもしれません。また、健康管理や行動記録にも欠かせないアイテムに進化し、生活の一部に溶け込む技術としてすべてのモノづくりに関わる可能性も考えられます。

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