高度な運行管理を実現!装着義務化拡大のデジタコ、補助金対象機器一覧(2018年度)
車両総重量8トン以上または最大積載量が5トン以上の事業用大型トラックに加え、車両総重量7トン以上最大積載量4トン以上のトラックにも運行記録計の取り付けが義務付けされました。
国土交通省では、自動車運送事業者における交通事故防止のための取り組みを支援する観点から、デジタル式運行記録計及びドライブレコーダーについて国土交通大臣が認定した機器の取得にかかる経費に対し補助を行っています。今年度は2018年8月1日から、申請受け付けが始まっています(受け付けは2018年11月30日まで)。
そこで今回は国土交通省が認定したトラック事業者向けのデジタコ機器を一気にご紹介しましょう。
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目次
デジタコの補助を受ける前に知っておくべきこと
補助対象となる期間は、2018年4月1日から11月30日までの間に補助対象機器を購入し取付けたうえ支払いまで終了(事業完了)しているデジタコです。申請する際には、必ず領収書等の提出が必要ですので忘れないようにしましょう。
補助金の受け付けは最寄りの各地方運輸局、運輸支局で行なっており、申請時には交付申請書兼実績報告書(実績申請)とデジタル式運行記録計・ドライブレコーダー等の算出基礎別紙が必要です。
なお、申請補助金受付け期間中の申請状況において、予算額を超過することが見込まれる場合は受け付けを締め切ることになっていますのでしっかり確認の上、提出をしましょう。補助率は取得に要する経費の1/3とされ、補助対象事業者あたりの上限は80万円とされています。
・デジタコに係る車載器1台あたり:3万円
・デジタコに係る事業所用機器1台あたり:10万円
・デジタコとドラレコを同時に購入する場合:車載器1式あたり5万円、事業所用機器一式あたり13万円
トラック事業者向け補助金対象機器一覧
矢崎エナジーシステム
デジタルタコグラフ3(DTG3)
・本体価格:60,000円(税抜価格、メモリーカード128Bは15,000円)
・公式URL:http://www.yazaki-keiso.com/product/dtg3.html
速度オーバーやエンジン回転オーバーの手前でドライバーに予告警報する機能等を搭載。事故の防止や省エネ運転を実現する基本型のデジタコ。CFカード1枚で乗務員の運行データの収集・管理ができます。
デジタルタコグラフ4(DTG4)
・本体価格:120,000円(税抜価格)
・公式URL:http://www.yazaki-keiso.com/product/dtg4.html
周辺機器とのインターフェイスの拡充とGPS内蔵、危険兆候警報機能等を備えた高機能型のデジタルタコグラフ。GPS機能を内蔵するため、SDVIシステムには軌跡管理(地図表示)機能を標準化。
【主な搭載機能】GPS機能、危険兆候警報機能、地形変化対応、DTG4-AIは省燃費支援AI機能も。
デジタルタコグラフ5(DTG5)
・本体価格:98,000円(税抜価格・通信アンテナ・GPSアンテナを含む)別途取り付け費用は40,000円〜
・公式URL:http://www.yazaki-keiso.com/product/dtg5.html
無線通信を利用して運行データを転送するクラウド型。事務所側は、動態管理機能に加え、送信された運行データを基に、車両や運転者ごとの運行データの集計及び分析ができる。
【主な搭載機能】GPS機能、ノン・オペレーションモード搭載、通信モジュール内蔵
デジタルタコグラフ7(DTG7)
・本体価格:170,000円(税抜価格・GPSアンテナを含む)車載カメラは26,000円、そのたオプションあり
・公式URL:http://www.yazaki-keiso.com/product/
SDカード式、LTE通信方式等のデータ転送方式が選択可能なデジタコ。更に、カメラを追加することで車間距離や白線/路面認識できるドラレコと一体型にすることも。究極な予防安全運転の実現へと導きます。
【主な搭載機能】GPS機能、車間・車線の画像認識機能、G(加速度)センサー内蔵、LTE対応通信モジュール搭載
堀場製作所
・公式URL:http://www.horiba.com/jp/automotive-test-systems/applications/managing/driving-control/driving-control/details/drt-7500-21965/
・本体価格:それぞれ要問い合わせ
デジタルタコグラフ(DRT-7500N)
グッドデザイン賞も受賞したDRT-7500シリーズ。以下機能は同じ、通信モジュールにより一部変更があります。通信なし、スタンダードタイプ。事務所のPCからデータを送信したり、インターネット経由でサーバから動態管理や運行ログによる解析情報が取得可能。
デジタルタコグラフ(DRT-7500A)
KDDI(A)通信モジュール搭載で、事務所のPCからデータを送信したり、インターネット経由でサーバから動態管理や運行ログによる解析情報が取得可能。
デジタルタコグラフ(DRT-7500-S)
ソフトバンク通信モジュール搭載。事務所のPCからデータを送信したり、インターネット経由でサーバから動態管理や運行ログによる解析情報が取得可能。
いすゞ自動車
MIMAMORIコントローラー基本キット
・本体価格:110,970円(コントローラーキット、コントローラー、データトランスファーユニット、通信アンテナ、スイッチタイプのデジタコ)基本サービスは900円(税抜き/台数)
・公式URL:http://www.isuzu.co.jp/cv/cost/mimamori/index.html
2017年5月にコントローラーがモデルチェンジしたばかり。従来の使い勝手はそのままに、ディスプレイに有機ELを採用。ドライバーシートの視野角度による見づらさを解消し、視認性を向上したモデル。内蔵データ通信モジュールは、従来の3G方式からLTE方式へ変更し、データ送信スピード向上を図ることができます。
【主な搭載機能】GPS機能、制御用ECU
NPシステム開発
デジタルタコグラフ e- Tacho®(NET-300)
・本体価格:98,000円(税抜価格)
・公式URL:http://www.npsystem.co.jp/products/net/net-300.html
データ収集はSDメモリーカードを使用した高品質低価格の次世代デジタコ。改善基準告示、残業計算等役立つ帳票を自動計計算で作成し労務管理にも役立つ設計です。
【主な搭載機能】GPS機能、温度センサ、G(加速度)センサー内蔵、ETC車載機
デジタルタコグラフ e- Tacho®(NET-500)
・本体価格:98,000円(税抜価格)
・公式URL:http://www.npsystem.co.jp/products/net/net-300.html
乗務員様の休憩・休息および危険運転の状況を相互に把握でき、過労運転の防止に寄与します。車両側通信不要のクラウド運行管理を選択できる通信モジュール内蔵タイプのNET-500シリーズは、GPS情報や作業情報を通信で管理事務所に送信できます。
【主な搭載機能】GPS機能、通信モジュール内蔵、温度センサ、G(加速度)センサー内蔵、ETC車載機
光英システム
車載端末装置 KD-250
・本体価格:要問い合わせ
・公式URL:https://www.kouei.co.jp/products/catalog/
FOMA通信機(UM02-K0)・標準通信装置(KX250)との組合せにより、リアルタイムでの動態管理や危険運転情報が取得可能。この情報を管理することにより、運転手への安全管理も行えます。
【主な搭載機能】GPS機能、KX250 標準通信装置
システック
EarthDrive ロジたこ(DTU-1)
・本体価格:50,000円(税抜価格)
・公式URL:http://logitacho.com
法定三要素の「時間・距離・速度」の計測を最優先し、価格も安価で小さくシンプル設計なデジタコ。記録用SDカードを挿入して「運行中」ボタンを押すだけという簡単操作で、誰でも利用しやすい設計。
中日諏訪オプト 電子ファインフィットデザインカンパニー
GFIT (FD-1000)
・本体価格:要問い合わせ
・公式URL:http://www.finefitdesign.co.jp/products02.html
Wi-Fiとテレマティクス対応の次世代スマートタコグラフ。情報の正確性と労務管理の適正化でコスト削減を実現しました。万が一SDカードが故障しても内臓メモリでバックアップと復元ができます。車内では音声ガイダンスによるリアルタイム警 告にて運転指導を行うことも。
【主な搭載機能】GPS機能、通信モジュール内蔵、温度センサ、ETC車載機、車速・回転センサー、エンジン回転センサー、Wi-Fi対応
富士ソフト
デジタル式運行記録計 FSDT-01
・本体価格:50,000円(工事費用別)、ステータス入力パッドは15,000円
・公式URL:http://www.fsi.co.jp/solution/sumatako/
附属パットの利用で、イベントの入力も行うことが出来ます。運転手毎/車両毎の「乗務記録」や「運転評価日報」を自動作成できるので運転手が手書きで運行記録を作成する時間も短縮。
【主な搭載機能】GPS機能、G(加速度)センサー内蔵
日米電子
D-NAS Ⅳ
・本体価格:要問い合わせ
・公式URL:https://www.nbdenshi.co.jp/ss/product/product01.html
GNSS対応高精度GPSを搭載しリアルタイム性の高い 高精度な動態管理システムを実現しました。ジャイロセンサによる自律航行にも対応、トンネル内での位置も把握。カーナビ、ETC等多彩な外部機器と接続可能。
【主な搭載機能】GPS機能、G(加速度)センサー内蔵
クラリオン
CF2600
・本体価格:65,000円オープン価格
・公式URL:http://www.clarion.com/jp/ja/top.html
ダッシュボードに取り付け可能な軽量でコンパクトなデジタコ。法定3 要素の記録・保存・閲覧が可能付属のソフトで閲覧可能です。
【主な搭載機能】GPS機能、G(加速度)センサー内蔵
デンソー
ドライビングパートナー DDD -100
・本体価格:オープン価格、要問い合わせ
速度・時間・距離を含むさまざまな運転情報を一定時間記録するデジタルタコグラフと、危険運転や事故が発生した場合、その前後20秒間の映像と音声を記録できるドライブレコーダーが一体化した商品。
DN-magic PREMIUM/D
・本体価格:オープン価格、要問い合わせ
・公式URL:https://www.denso-sales.co.jp/d-navi/product/dn-magic_premium/
SDカードによる運行・安全運転管理ができる多機能 デジタルタコグラフです。大型ディスプレイの搭載で視認性や操作性も向上。ドライブレコーダーを搭載したモデルであれば、車線の逸脱や車間距離を検知して危険回避の通知をすることも可能です。
【主な搭載機能】GPS機能、画像認識機能、音声認識機能、免許証リーダー内臓、運転日報作成
ワーテックス
デジタルタコグラフ(XDT-1)
・本体価格:55,000円(税抜価格)
・公式URL:http://www.watex-net.com/products/xdt-1/
SDカードを挿入してエンジンをかけるだけで走行データを記録するデジタコ。事前に設定した速度や回転数を超過した場合、警告音でお知らせします。オプションのリモコンで日報入力も楽々作成。
【主な搭載機能】GPS機能
デジタコ装着のメリットとコスト
デジタコの義務化により、対象となるトラックには順次デジタコが導入されているわけですが、もちろんそれによる事故の削減効果も期待できるでしょう。一方で、導入する企業としては、今回取り上げたように補助金が得られるチャンスはあるものの、それなりに一時的なコスト増大が発生してしまいますし、台数によっては経営を圧迫するリスクもあります。
昨今の運行時の事故、メディアや世間による注目度の増大により、ドライブレコーダーや酒気帯び検知器など危機管理機器の導入も盛んになってきているようですが、そこには必ず導入コストのハードルもあり、すぐに全台車両・ドライバーに導入できるわけではなかったりもしますが、業界のトレンドとして意識が高まってきているのは良いことですよね。