お得な駐車場、コインパーキングの探し方・使い方
自動車で外出をする際、必ず考えなければならないことの1つに駐車場の問題が挙げられます。
行楽地や商業施設に行くのは苦じゃないものの、駐車場のことを考えると億劫になるという人も多いのではないでしょうか。駐車場にもキャパシティがありますので満車になっていれば、駐車している車が出て行くのを待つか別の駐車場を探さなければ自分自身は駐車できません。いつ出ていくのか分からないだけに、余計イライラしてくる人もいるでしょう。
家族連れの場合、母親や子供は車から出て施設に向かい、父親だけ駐車待ちの渋滞に並ぶというのもよく見かける光景です。行楽地や商業施設のみならず、とくに都心などでは駐車場の問題が付きまとうもの。路上に放置したままという訳にもいきません。
今回はこの駐車場の問題について考えてみましょう。
SmartDrive Fleetサービスのご紹介
SmartDrive Fleetで一体何ができるのか、業務の何が変わるのかをご覧いただけます。
駐車場代と地価の関係
駐車場代は地価の影響を大きく受けています。
そのため都心の駐車場と地方の駐車場とでは料金は大きく異なります。例えばこちらのサイトでは各都道府県ごとの月極駐車場の相場が紹介されていますが、最も高い東京の平均相場は31,430円、最も安い長野県は4,036円です。
ちなみに月極の平均が10,000円を超えているのは宮城、埼玉、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、広島といずれも名だたる大都市。
一方で青森、岩手、福島、長野、岐阜、鳥取、山口、佐賀、熊本、大分、宮崎、鹿児島は平均が5,000円を下回っています。土地としての魅力等もあるのかもしれませんが、基本的には地価に比例していると考えられます。
県単位で見ると顕著ですが、東京23区の中でも平均額は変わります。最も高いとされているのが中央区でこちらの平均は52,129円。以下港区の50,743円、千代田区の48,233円と、地方であればアパートさえ借りれてしまうような額となっています。
反対に最も安いのが練馬区で18,080円、以下、葛飾区の21,412円、荒川区の21,494円と続きます。
東京が最も高いと述べましたが、同じ東京においてもこれだけ差があります。もちろん東京だけではなく、他のエリアでも東京程顕著ではないかもしれませんが、市街地と居住区とでは駐車場料金は違いが出てくるものです。
つまり、駐車場代を安く抑えたいと思ったら地価の高そうな所よりも少々落ち着いた雰囲気の所に駐車した方が安くなります。先に紹介した東京23区の駐車場料金はあくまでも月極駐車場の平均値ですが、時間貸しの駐車場料金もおおよそ比例しています。
「パークアンドライド」のような発想も有効!?
8時から22時までの料金を比較してみると、銀座2丁目のとあるコインパーキングは20分で500円なので1時間駐車すると1,500円かかります。一方で先の23区の平均額で最も安かった練馬区の豊玉北駐車場では30分200円なので1時間で600円です。しかもこちらは駐車後24時間は最大1,500円です。
ちなみに、練馬駅から東京駅まで電車を利用するとおよそ30分、380円になります。銀座での1時間と練馬での24時間がほぼ同じ料金ですが、往復でも760円なので、銀座の駐車場を2時間利用するくらいであれば、練馬の駐車場に停車して電車で移動した方が断然お得です。
仮にですが、友人や恋人と銀座に買い物へいくとします。銀座に3時間停車すると駐車場料金だけで4,500円かかるのに対し、練馬であれば駐車場料金は1,500円、そして移動は2人で往復1,520円。合計3,020円なので練馬に停車する方がかなり1500円近く安いです。長時間銀座にいればいるほど、よりお得になる計算になります。近年浸透しつつある「パークアンドライド」に近い発想ですが、地価の高い駐車場を利用するよりも、地価の安い駐車場を利用して移動した方がトータルで安上がりになる可能性が高いのです。
パークアンドライドとは、英語にすると「park and ride」になります。単語を見ると何となくイメージがわくかもしれませんが、都市の中心部にある目的地へ直接足を運ぶのではなく、近郊の公共交通機関の駐車場までアクセスし、そこから公共機関を利用して施設まで足を運ぶこと。これがパークアンドライドです。(様々な都市で進むパークアンドライドとは?特徴・事例紹介 より)
もちろん大きな荷物を購入するとか、家族連れですと子供の数次第では移動費がかさみますので一概に「誰だって練馬の方が圧倒的にお得」とは断言できません。これはあくまで金銭面だけの話ですので、快適さや雰囲気、前後の予定なども踏まえて適切な方を選択してください。
商業施設を上手く「活用」する
商業施設の駐車場の場合、商業施設で買い物をすると駐車場料金が割引になるケースが多いです。
例えば銀座の三越の駐車場を見てみると、駐車場料金は30分で300円ですが、利用料金に応じた駐車料金割引サービスがあります。
地下3階~10階の店舗でのお買物時
- 税込2,000円以上お買上げのお客様は1時間まで無料でございます。
- 税込5,000円以上お買上げのお客様は2時間まで無料でございます。
- 税込30,000円以上お買上げのお客様は4時間まで無料でございます。
※地下4階精算所にお買上げレシートと駐車券をご提示ください。
11階・12階のレストランでのご飲食時
- 税込2,000円以上ご飲食のお客様は1時間まで無料でございます。
- 税込5,000円以上ご飲食のお客様は2時間まで無料でございます。
- 税込30,000円以上ご飲食のお客様は4時間まで無料でございます。
※各レストランで駐車サービス券をお渡しいたします。地下4階精算所にてサービス券と駐車券をご提示ください。 ※お買物時のサービスとレストランでのご飲食時のサービスの併用が可能です。
2,000円の利用であれば1時間まで、5,000円の利用で2時間、30,000円の利用で4時間まで駐車場が無料になります。30分300円なので基本的に1時間600円です。駐車場を無料にするために2,000円の買い物を行うのは勿体ないですが、元々何か購入する予定があればまさに「買い物ののついでに駐車場が無料に」なります。
これを上手く活用してみると良いでしょう。例えば銀座の三越に停車して銀座周辺をぶらつく。但し食事だけは銀座三越で行う。普通に停車するだけであれば2時間で1,200円の駐車場料金がかかりますが、ディナーを三越で5,000円程度のものにすれば2時間無料になります。
銀座三越のみならず、商業施設はこのような形で買い物金額に応じた無料サービスを行ってくれている所がとても多いので、それらを上手く活用することで駐車場料金を上手く節約できます。
アプリの活用と事前調査がポイント
スマートフォンのアプリは多種多様ですが、PPPark!やakippaのような駐車場を検索できるアプリも登場しています。最寄りの最安の駐車場を調べられる機能もあるので、自動車を頻繁に利用する方はこのようなアプリを活用してみるのも良いでしょう。特にあまり土地勘のない所では大活躍してくれること間違いなしです。
また自分が足を運ぶ周辺の駐車場料金の相場や、先に触れた移動等も含めて事前にある程度の情報を集めておくことも推奨します。
「何も分からないままとりあえず目の前にあった駐車場を使う」のは少しもったいないこと。もちろん急いでいる場合などは仕方ないですが、情報を集めいくつかの選択肢を用意しておけば料金も節約できますし、行った先が満車でも柔軟な対応ができます。
アプリも含め選択肢を与えてくれるツールは多々ありますので、それらを上手く活用してみてください。近場でも駐車場料金が異なるケースも決して少なくありません。節約したい方こそ、「どこも大体同じくらいだろう」とは考えず、安い駐車場がないかを探してみましょう。